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(2007.06.26)
■ [book] 組織を強くする技術の伝え方
確か、kinnekoさんがblogに書いていたを見てWishlistに入れたのだと記憶しています。 やっと買い求めて読みました。
読み始めてみると、新書でそれほど厚くないこともあり、一気に読んでしまいました。 けれど、内容は、特に後半が良かったです。
今日、弊社バイナリアンに聞いて知ったのですが弾さんも推薦していた本だったのですね。 というか、日付から考えるにkinnekoさんも弾さんのエントリを見てblogにメモったのかな。
私が付箋をつけた箇所を引用。
- p31
...最近では、現地工場のキーになる人を日本に呼び寄せて研修を行うケースが増えています。この大きな理由は、現場の「気(雰囲気)」も含めて伝達することにあります。
PFP関東WS#4で松本さんがやった「場力」を連想しました。
- p53
技術というのは本来「伝える」ものではなく「伝わる」ものなのです。結果として相手の頭の中に伝えたい内容を出来させないと意味がないし、そうでなくては伝えたことにはなりません。この時に伝える側が最も力を注ぐべきことは、伝える側の立場で考えた「伝える方法」を充実させることではありません。本当に大切なのは、伝える相手の立場で考えた「伝わる状態」をいかにつくるかなのです。
弾さんも同じ箇所を引用している通り、本書の要諦の一つだと思います。
- p97
客観というのは実際には「外から見る」程度の意味しかありません。
「自分はこう考える」というコトの重要さを説いていて、いい感じです。
- p139
「裏図面」を活用せよ
これを、うまくやるにはどうすればいいですかね。やっぱりペアワークかなぁ。
- p149
つまり集団でやることの基本は、「個の独立」なのです。
p158 の図と併せて、私の考える多様性に基づく、ダイナミックなプロジェクトの運営にも通じる考えで、やっぱり皆同じように思うのだなぁ、と心強くなりました。
- p155
私はこうしたとき、喜びや感動、楽しい時間といったものをメンバーと共有することが非常に大切だと考えています。
サステイナブルにするには、絶っ対にはずせない要素で、PFの価値の一つ「笑顔」、あるいは QoEL の根幹だと考えます。
- p170
経験と慣れだけで技術を獲得してきた人は世の中にたくさんいます。私はこう言う人を「偽ベテラン」と呼んでいます...
この言い切りがすがすがしかったです。と同時に自戒の言葉でもあるなぁ。