熱気球Q&A 回答編2

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【15】熱気球の醍醐味は?

1人乗りの気球でソロフライトをした時に、雲の上にでて、広がる雲海のすばらしい景色を独り占めするのは、とてもいい気分です。

思い通りの動きでフライトが出来た場合の満足感はなんともいえません。

大会で、数十機の熱気球が一斉に離陸する様を見るのは、まさに圧巻です。

チームの仲間と過ごす楽しい時も、貴重です。

と、私ひとりでもいろいろとあるのですが、もっと違う愉しみを見いだしている人もいるでしょう。リンクのページの熱気球関連のリンクから他のバルーニスト(気球を趣味としている人のことをこう呼びます)のサイトへのリンクがたどれると思いますので、のぞいてみてはいかがでしょうか。

【16】日本以外でも大会は行われていますか?

はい、世界各地で行われています。

大きな大会もたくさんあるようで、中でも2年に一回行われる世界選手権は毎回違う場所で開催されます。私も 1994 のアメリカ・バトルクリークで行われた世界選手権に地上スタッフで参加いたしました。ちなみに前回(1996) は日本(佐賀)でした(こちらも参加)。やはり(?) 強いのは、ヨーロッパやアメリカの選手ですね。

競技に関しては、殆どの場合世界で共通のルールで行われます。ただ、例えば毎年11月に行われる「琵琶湖横断レース」のようにローカル色の強い大会では、独自のオリジナル競技が行われて、また違った楽しみ方が出来る大会もあります。

【17】風船おじさんはどうなったの?

でた〜。それだけはきかんといて〜。(^^;

どういうわけかよく聞かれるんですが、、、、わかりません。熱気球とは関係ないんだけどな・・・ブツブツ(笑

【18】上空でもよおしたときは・・・

パイロットはなるべく早くランディングしようと努力します。(^^;

この際、まだ思考に余裕があるのなら、降りた後にトイレにアクセスしやすい場所を選ぶのが賢明でしょう。

●●海横断だとか、世界一周だとかの冒険フライトならいざしらず、通常のフライトで「空に虹をかける」なんてことはないのでご安心を!

【19】競技では目的地に着陸すればいいの?

「目的の場所にいかに正確にたどり着くことができるか」が競技の基本的なポイントであると別のところで書きましたが、たどり着く=着陸する、ではありません

例えば全ての気球が同じ場所を目指すタイプの競技で、皆がその場所に着陸しようとしたら大変です(^^; それから、1度のフライトで複数の種類の競技(タスク)をこなさなくてはいけない事も多いのですが、1回でも着陸したらその時点でフライト終了と見なされてしまいます。

具体的に言いますと、各気球はそのタスクにおける「目的の場所(ターゲットといいます)」に一番近づいたと思われる場所で、「マーカー」と呼ばれる物を投下します。このマーカーが地面に落ちた場所を計測するわけです。

レベルが高いパイロットの方ですと、正に "On Target" という状態(0〜数 cm)でマーカーが投下されてきますので、そんな気球の地上スタッフとしてターゲットで待っていると、それはもう感動です。

【20】世界一周フライトの食料は?

私はこうしたフライトに実際に参加したわけではありませんので、詳細は残念ながらわかりませんが、当然必要量を事前に全部積んでから離陸しているものと思われます。

それから、トイレは、おそらく洋上を飛んでいるときには、落としているんじゃないかなぁ、と思いますが・・・。 軽くなれば(ほんのわずかですが)燃費もよくなりますしね(^^;

詳しいことがわかったら、書き足したいと思います。

【21】パイロットになるための必要資格などはありますか?

追跡車を運転するための「普通自動車免許」と、地上と上空の連絡をするのに無線をつかうことが多いので「アマチュア無線免許」(4級で十分だと思います)が実質上必須だと思った方がいいですね。

あと、日本気球連盟の技能証の場合は、健康診断が必要なんですが、これは自動車の免許と同じ条件ということなので、免許を持っていれば必要なしなので、この意味でも持っていた方がいいでしょうね。もうひとつ、満18歳以上という年齢制限もあります。

【22】追跡車って?

熱気球の場合、基本的には離陸の時にランディング場所は不定(飛び立つ時に降りる場所が決まっていない)ですから、回収のするために、飛んでいる熱気球を追いかけてランディング場所に向かう地上スタッフが必要です。

通常は熱気球を積むための車で追いかける事になります。これを称して追跡車と言っているわけです。実際には「チェイスカー」と呼ばれていることが多いと思います。また、追いかけること自体、あるいはチェイスカーに載っている人を指して「チェイス」(そのまんまですが)と言っています。動詞で「チェイスする」という使われ方もあります。

チェイスは当然、道路上を動かなければいけないわけで、空中を自由に飛ぶ熱気球をうまく追いかける為には、それなりの技術(と経験と勘)が必要です。特に大会の時には、ただ気球を追いかけるだけでなく、自チームの熱気球の投げたマーカーの計測や回収といった作業もこなしながら行う必要がありますから、重要です。

慣れてくると、チェイスも面白いもので、私は飛ぶばかりがフライトではないな、と感じています。

ところで、日本の場合チェイスカーは圧倒的にトヨタのハイエースが多いです。他に、マツダのボンゴとか、日産のホーミーなんかも結構見かけます。つまり、ああいう1BOX タイプのバンの荷室は、ゴンドラ・バーナー・球皮など、すべて収まるちょうど良いサイズなわけです。熱気球の大会会場にいくと、ディーラー以上に沢山のハイエースを見ることが出来ます(笑

【23】気圧の変化の影響は?

耳鼻関係の弱い人は大丈夫なのか、というご質問をいただきました。パイロットになるために健康診断が必要ですが、これは自動車の運転免許に準ずることになっておりますので、自動車の免許が取得できるのなら大丈夫です。

パイロットでなくて、ただ同乗するだけであっても、通常のフライトの範囲内であれば、まず大丈夫であると思います。

ものすごい高々度では、問題が生じるかもしれませんが、いずれにせよ私自身、あるいは周りの方々で、気圧の影響と思われる現象にはお目にかかったことがありませんことを付記しておきます。